ラジウム・ガールズ 2011


Phew+小林エリカ=Project UNDARKによる、『Radium Girls 2011』。
トラックはディーター・メビウス


ラジウム・ガールズとは1917年頃ニュージャージー州オレンジの米国ラジウム工場で時計の文字盤を暗闇に光る発光ペイントしたために被曝した女性工場労働者たちのことである。」もちろん、雇用主はラジウムが有害であることを知っていた。このブログ記事(リンク先は「生物学者アメリカ暮らし。」ブログ)などがわかりやすい。


今は亡き、そして若くして死んでいったラジウム・ガールズたちの「声」をフィクションとして呼び出し、立ち上げる。冒頭曲で呼び出された死者たちの声がゆらめきながらそこに現れ、「そこ」はいつしか「ここ」になっている。このへん、夜中に聴いていると何か生々しく迫ってきて、かなり怖い。


凄絶な音楽=演劇。ぞっとするような傑作です。